povo(ポヴォ)はiPhoneもAndroidも対応?KDDIの最新サービス内容とは
- 2021年02月09日
- povo
KDDIの新サービス povo(ポヴォ)
NTTdocomoのAhamo(アハモ)、SoftBankの「SoftBank on LINE」に続き、2021年3月スタート予定でKDDIが発表したのがpovo(ポヴォ)です。
先行2社はほぼ同じようなスペックとなりましたが、povo(ポヴォ)は多少異なる特徴を持っていることも確かなので、比較検討するには内容の詳細やメリット・デメリットを調べる必要があります。
ただし現時点ではまだ不明の点もあり、実施前に再度詳細をチェックし直す必要がありますが、わかっている範囲でまとめてみましょう。
povo(ポヴォ)のメリット
povo(ポヴォ)は発表が最後発となったため、どうしても先行2社との比較は避けられません。
特にその点に注目してメリットをまとめます。
なお、金額に関してはすべて税抜きとなります。
5分無料通話を切り離せる
povoの音声通話は従量課金となっていて、5分以内のかけ放題か無制限のかけ放題をオプションとしてつけることが可能です。
ahamoは5分以内のかけ放題がついて2,700円のため、定額オプションが不要とな場合にはpovoは安価なサービスとなっています。
尚、LINEMOはpovoと同様に音声通話なしで2,480円でしたが、契約から1年間は定額オプション代を500円割り引くキャンペーンを発表しました。
4つのトッピングがある
データ通信量20GB+20円/30秒の通話料がpovo(ポヴォ)のベースです。
そこにプラスアルファを追加したり、いらないものを取り外したりできるというのが、トッピングというKDDIが独自に打ち出したオリジナルのサービス内容です。
現時点で用意されているのは4種類ですが、将来的には動画やSNSの使い放題なども考えていきたいと語られていました。
内容は以下の通りです。
5分通話かけ放題 | 500円/月 |
---|---|
通話かけ放題 | 1,500円/月 |
容量超過時の通信速度 | 最大1Mbps |
データ追加1GB | 500円/1GB |
データ使い放題24時間 | 200円/日 |
特に特徴的なのはデータ使い放題24時間で、こちらはテザリングも無制限ということで、他社にはない目玉のトッピングと言えるでしょう。
Wi-Fiが使えない環境で20GBを越えるような場合は、比較的リーズナブルな価格で利用しやすい内容となっています。
テザリングはインフラ負荷が大きいため避けられがちですが、キャリアが対応するのは意欲的と言えるでしょう。
ただし、やはり注釈があり、「混雑時や動画などへの通信制御があります」とされています。
興味のあるユーザーは、実際に使い放題なのか、どのような制限が課されるのかは事前に詳しくチェックする必要がありそうです。
povo(ポヴォ)のデメリット
povo(ポヴォ)のデメリットは、povo(ポヴォ)だからというものではなく、今回の新サービスに共通して言えることも多いです。
まだ未定な部分や未発表の部分が多いので詳細がわからない点も多々あるのですが、わかっている範囲でまとめておきましょう。
手続きやサポートがオンライン
povo(ポヴォ)の契約、契約後のサポートなどはオンラインのみとなり、ショップも電話も問い合わせは一切不可です。
万が一のトラブルがあった場合も、店頭に駆け込んで対面でサポートしてもらうということはできませんので、オンラインが難しい、手続きに不安があるというユーザーにはおすすめできません。
ただ、これはpovo(ポヴォ)に限ったことではなく、今回の新サービスに共通して言えることです。
また、今までauやUQ mobileを使っていたユーザーも、単にプラン変更ではできませんので、改めて「乗り換え」が必須です。
電話番号を変えずに乗り換えるMNPが必要ですので、それをオンラインでできる人ならば問題ないでしょう。
SIMカードのみの契約
少なくともサービス開始時点では、端末は自分で用意することが前提とされています。
つまり、契約するのはSIMカードのみで、端末は付いてこないという点をしっかり理解してください。
iOSの場合、iPhone XS以降であればeSIMを契約してオンラインでダウンロードすれば完了です。
それ以前の端末は、郵送でSIMカードが届くのを待つ必要があります。
かえって値上がりする可能性がある
これまでauやUQ mobileを使っていた人で、家族割引やインターネット契約とのセット契約で料金の割引を受けていたユーザーは注意が必要です。
povo(ポヴォ)ではこうした割引が一切なく、代表的なものでは「auスマートバリュー」「家族割プラス」が使えません。
もし家族4人でこうした割引をフル活用していたとすれば、誰かがpovo(ポヴォ)に契約し直した場合に家族全体の値段が高くなってしまう可能性があります。
povo(ポヴォ)では家族間通話も無料ではありませんので、ランニングコストも発生することになるのです。
「タブレットのデータシェアプラン」については、povo(ポヴォ)で利用できるかどうかは未定とされています。
もし利用できないとなれば、タブレット分も値段が数千円上がってくるため大きなデメリットです。
国際ローミングが不明
現状での話ではありますが、国際ローミングが未定というのは大きなポイントです。
これはユーザーの使い方次第なので、特に問題ないという場合は気にしなくても良いでしょう。
現状、auの「世界データ定額」を利用しているユーザーであれば注意が必要です。
povo(ポヴォ)をおすすめできるユーザーとは
povo(ポヴォ)の恩恵を受けられるのは、すべてオンラインで完結できるユーザー、何かトラブルがあった場合でも自力で解決できるノウハウを持っているユーザーです。
変更しないほうが良いのは、面倒な手続きやトラブル対応はショップの対面サービスでやってもらいたいユーザーです。
特にトラブルがあったときに、真っ先ににお店に駆け込みたいという人にはpovo(ポヴォ)に限らず今回の新サービスは向きません。
ただ、これからの時代、端末のトラブルには自分で対応できるよう保険をかけておくことは基本ですので、自信のあるユーザーもこれを機にモバイル保険を検討することをおすすめします。
モバイル保険は、月額700円で3台まで補償を受けられる新しい保険です。
年間10万円まで修理費用の補償を受けられますので、端末を安心して使うためにもぜひ準備しておきましょう。