その小さな機体にさまざまな機能が詰め込まれているがために、iPhoneは使い始めてから数年経つと調子が悪く劣化していきます。
今やiPhoneは生活に欠かせないものであり、それの調子が悪いとさまざまな不都合が生じるため、新しいものへ定期的に交換していきたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
その際に便利な制度が「下取り」です。
これまで使っていたiPhoneを渡す代わりに、新しい端末の費用を割引してもらったりポイントに還元してもらったりする制度のことで、多くのキャリアが行っています。
けっして安くはないスマートフォンをいくらかお得に入手できるので、下取りはぜひ行っておきましょう。

iPhoneの下取りはドコモ・ソフトバンク・auの大手キャリア、そしてiPhoneの開発元であるAppleが行っています。
どの業者へ頼むかによって下取りの細かな方法は異なるものの、店舗へ直接持っていくか郵送するかの2種類に分けることは可能です。
たとえば、ドコモでは店頭方式と郵送方式の両方を行っています。
店頭で下取りを済ませる場合は対象のiPhoneをそのままショップへ持っていくだけです。
しかし、郵送したい場合はまず申し込みを行い、送られてくる送付キットにiPhoneを入れて送り返す必要があります。

iPhoneを下取りに出す際、事前に行っておかなければならないことがいくつかあります。
これらを行わずに下取りへ出してしまうと受け取りを拒否されることもあるので重々注意しましょう。

写真データや電話番号、さらには各種支払いサービスのアカウントなど、iPhoneの中にはあらゆる情報が詰まっています。
iPhoneを下取りに出す際はまずこれらのデータのバックアップを取る必要があります。
iOSのバージョンによっては「クイックスタート」を使って新端末へのデータ引継ぎを簡単に行えますが、それ以前のものである場合はiTunesやiCloud、あるいはMacのFinderなどを使ってバックアップを取らなければなりません。

Apple WatchはAppleが販売している腕時計であり、iPhoneと連携機能を持っています。
Apple Watchを腕に付けていればマスクをした状態でも顔認証を使えるので、新型コロナウイルスの感染拡大以降に購入された方もいらっしゃるでしょう。
下取りに出すiPhoneがApple Watchとペアリング状態にある場合、それを解除しなければなりません。
とはいえ、操作は簡単で、Apple Watchが近くにある状態でiPhoneの「Watch」アプリを起動し、ペアリングを解除したいApple Watchを一覧から探して「iマークを選択」、その次のページ下部にある「Apple Watchとのペアリングを解除」を選ぶだけです。

電子マネーの普及が進んでいる昨今、Apple Payで日常の支払いを進めている方もいらっしゃるでしょう。
SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーをApple Payに紐付けている場合、下取り前に削除しておかなければなりません。
これらの電子マネーは原則的に一つの端末としか紐付けを許可しておらず、下取りに出した端末との連携が残っていると新しいiPhoneで使えなくなるおそれがあるからです。
そのため、アプリを起動し、紐付けした電子マネーを忘れずに削除してください。
もちろん、iPhoneから削除したとしても残高は消えず、避難用サーバーに情報は移されるので安心して問題ありません。
なお、iPhoneからiPhoneへ移行する場合はこれまでのデータを新しい端末でも使えますが、iPhoneを下取りに出して新たにAndroidを入手する際はデータの引継ぎができないです。
Android用に新しいデータを作らなければならなくなるので重々注意しましょう。

個人情報の漏洩を防ぐために、下取りへ出すiPhoneはデータを初期化しなければなりません。
iPhoneの初期化方法にはパソコンを使うパターンと使わないパターンの2種類があるので、自分がやりやすいほうを選びましょう。

iPhoneを下取りに出したときに受け取れる金額はコモ・ソフトバンク・au・Appleそれぞれで公開されています。
同じモデルのiPhoneでも下取り先によって価格が異なるので、自分が下取りに出す業者のホームページで確認しましょう。
多くの場合、下取り金額は良品/通常品と破損品/機能不良品の2段階で分かれています。
前者はそのままの意味でiPhoneとしての機能が損なわれていない端末のことです。
一方、後者は画面が割れていたりボタンが作動しなかったり、あるいはカバーが欠けていたりする端末のことで、破損品の買取価格は非常に安くなってしまいます。
たとえばドコモの場合、良品のiPhone11（64GB）なら25,400円で下取りしてくれますが、画面が割れていたり液晶に異常が生じていたりする端末だと7,600円、3分の1以下の価格になってしまいます。
下取りに出してもさほどお金にはならない場合、あえて出さずにサブ機として持ち続けるのも良いでしょう。
契約を解除した端末は電話こそ使えないものの、Wi-Fiがある環境下ならインターネットを使ったりLINE通話をしたりはできます。
なお、本体がいくらか破損してたとしても下取り対象にはなりますが、基盤までダメージが入っていたり改造を行っていたりする端末だと下取りを拒否されることもあります。
ホームボタンが作動しない、あるいはカメラの調子が悪くなったからといって街中の業者に修理を依頼すると、それが改造行為とみなされて下取りを拒否されてしまうこともあるので重々注意しましょう。

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下取りに出すときも端末に損傷があったり、使えない機能があると買取価格も下がってしまうので、とても勿体ないです。だからといってわざわざ修理をして下取りに出すのは少し高くついてしまいます。今綺麗に使っていて下取りに出そうと思っていても常に持ち歩くものですので何があるかわかりません。

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